A:先に到着し、椅子に座る。新聞を読む。
B:後から到着。「ごめんごめん、待たせたね。」
A:「おー。大丈夫、たいして待ってないから。」
B:「あれ?なんかもっと待ちたかったみたいな、そんな感じだった?」
A:「そんな訳ないだろ。「もっと待ちたいなー」なんて奴はいないよ。」
B:「そうだよな?よかったよかった。安心したよ。でさー、突然呼び出して何?」
A:「突然じゃねーよ。来月のライブの打ち合わせってことで、1週間前くらいから約束してたじゃんか。」
B:「あー、そうか、すっかり忘れてたよ。あ、飲み物たのんだ?」
A:「いや、まだ頼んでないね。コーヒーでいい?」
B:「いいよ。」
A:「店員さんすみません、コーヒー2つ。」
B:「じゃあ俺はココア1つ。」
A:「はぁ?」
B:「あれ?何?ココア知らない?」
A:「そういうことじゃねーよ!さっき俺が「コーヒーでいい?」って聞いたら「いいよ」って言ったからコーヒー2つ頼んだんだよ。なんで追加で違うもん頼んでんだよ」
B:「あー、そういうことかー。てっきり自分が飲みたいものをたのんでいいか、って俺様に許可取ったのかと思った。」
A:「俺様ってなんだよ!面倒くせーなー。あ、店員さんすいません、コーヒー1つとココア1つで。」
B:「あれ?2つ飲むんじゃなかったの?」
A:「さすがに2つ同時に頼む奴はいないでしょうよ!」
B:「落ちつけって。とっとと来月のライブの打ち合わせ済ませて、帰ってボキャブラ天国見ようぜ。」
A:「とっくに終わってるっつーの。」
B:「今、とっくに終わってるっちゅーの?って言った?」
A:「そんな言い方してねーよ!」
B:「なんだ、聞き間違いか。」
A:「・・・話戻すぞ。来月のライブなんだけど、今回は今までと曲の構成を変えようと思ってるんだ。」
B:「どういうことよ?」
A:「ほら、いつもはキャッチーな曲を前面に出してさ、やってきたじゃない。まあね、見に来てくれるお客さんの事を考えて、そういうキャッチーな曲構成になるっていうのはある意味仕方ない事でもあるとは思ってる。でもさ、俺らがやりたいのはそういう音楽じゃないと思うんだ。」
(飲み物届く)
B:「ほう。ズズズ、おまえはさ、ズズズズ、キャッチーな曲は、ズズズズ、あんまり、ズズズズ」
A:「おいおい慌てて飲み過ぎだよ!」
B:「アチーアチー」
A:「そりゃそうだよ!」
B:「まあさ、おまえの言う事もわかるよ。だからってこのスタイルを変えちゃうってのはどうかなー?」
A:「そう思うか?」
B:「そりゃそうだよー。だって、このスタイルで、少しずつファンが付くようになってきたんだよ?」
A:「それは、分かる。それは分かってるんだ。」
B:「仮によ、違うスタイルで行こうっていうなら、どんなスタイルで行きたいのさ?」
A:「これはメンバーみんなと違うかもしれないんだけど、俺はどうしてもロックが好きでね。」
B:「その顔で?」
A:「顔は関係無い!」
B:「いや、あるって。」
A:「まあ、顔の事はこの際置いておいて。。。やっぱりね、ロックだよ、ロックがやりたいんだ。俺が音楽をやりはじめたのも、きっかけはロックだった。俺を育ててくれたロックというものをないがしろにしながら音楽をやっているこ・・・・・」
B:「ズズズズズズズズズズ」
A:「人の話を聞けー!」
B:「(店員さんに)すいませーん。お湯足してもらえますかー?」
A:「何おかしな事言い出してるんだよ!足してもらえるわけねーだろ!」
B:「だってぬるくなってきちゃって・・」
A:「薄くなっちゃうだろ!、ってそういう問題じゃねーよ!」
B:「だめかー」
A:「とにかく、俺達はこれからロックで行こうって話なんだよ!」
B:「それこそ溶けたら薄くなっちゃうだろ!」
A:「何言ってんだよ!その氷を入れるロックの事じゃねーよ!もういい!俺はこのバンドを抜けようと思う。」
B:「おいおい」
A:「じゃあな。」(立ち去る)
B:「おい、ちょっと待ってくれよ!」
A:「止めても無駄だよ。俺は抜ける。」
B:「いや、抜けるのは構わないからさ」
A:「ん?」
B:「俺、今日金持ってきてねーんだよ。」
A:「面倒くせーな!」
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